治療方法

治療について

手術療法

がんの治療の中心となるのは外科療法です。特定の臓器に腫瘍をつくる固形がんの場合、原則的には、手術でがんの病巣を取り除く外科療法がまず選択されます。手術ではがん細胞を全部取りきれたと判断でき、完全に治る可能性が高い根治手術を理想としています。がん細胞は、まるでアメーバのように、四方八方に浸潤していきます。この浸潤の範囲は肉眼ではわかりません。そのため、がんが見えない部分にまで浸潤している範囲を推測し、その部分も含めて切除します。つまり、がん病巣だけでなく、浸潤している隣接臓器の切除、転移の可能性のある周辺リンパ節の除去(郭清)を行うのです。一方、根治が不可能だとわかっていても行う手術を、姑息手術(緩和的手術)といいます。手術で病巣を小さくしておき、ほかの治療法を併用して効果を上げます。進行したがんであるほど姑息手術が行われる場合が多いものです。治癒は望めず、再発の危険性も高いのですが、それでも患者さんがよりよい日常生活を送るためには大切な手術です。原発巣から飛び散ったがん細胞が、毛細血管から門脈を通って肝がんを発生させる(血行性転移)。また、リンパ管に入ってリンパ節に次々と転移していく(リンパ行性転移)

免疫療法

*免疫賦活薬は患者さんの免疫機能全般を活性化させる*                  人間のからだにに備わっている免疫力を強化して、がん細胞を攻撃しようというのが免疫療法です。単独でがんを治せるほど強力ではありませんが、外科療法、化学療法、放射線療法に次ぐ「第四の癌治療法」として期待されています。免疫を担当する細胞には、マクロファージ、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)、樹状細胞、リンホカイン活性キラー細胞(LAK)などがあります。これらの免疫細胞は、体内に侵入した異物(抗原)に対する抗体と、サイトカイン(生理活性物質)を生産し、侵入者に対抗します。免疫賦活薬は、これらの細胞による免疫機構を全般的に高め、さまざまなサイトカインを分泌させるものです。

*がんを直接攻撃するサイトカイン療法*                         サイトカインは細胞がつくり出す生理活性物質で直接がん細胞を攻撃するものや、自分以外の免疫担当細胞の活動を助けて活性化させるインターロイキン2などがあります。腫瘍壊死因子(TNF)には、その療法の作用があります。